字幕づくり 第19回


今回は "Cyndi Lauper" の "Time After Time" に挑戦。



3月ももう終わりですね。
旅立ち、そして別れの季節・・・・・・。
この時期になると、この曲が聴きたくなります。





- Lyrics -


Lying in my bed I hear the clock tick,
And think of you
Caught up in circles confusion -
Is nothing new
Flashback - warm nights -
Almost left behind
Suitcases of memories,
Time after -

Sometimes you picture me -
I'm walking too far ahead
You're calling to me, I can't hear
What you've said -
Then you say - go slow -
I fall behind -
The second hand unwinds

[Chorus:]
If you're lost you can look - and you will find me
Time after time
If you fall I will catch you - I'll be waiting 
Time after time

After my picture fades and darkness has 
Turned to gray
Watching through windows - you're wondering
If I'm OK
Secrets stolen from deep inside
The drum beats out of time -

[Chorus:]
If you're lost...

You said go slow -
I fall behind
The second hand unwinds -

[Chorus:]
If you're lost...
...Time after time
Time after time
Time after time
Time after time








※今回のポイント※

すでにスタンダード・ナンバーになっているこの曲。
新たにやる事は少ないです。

今回はいつものようには内容を深く掘り下げず、
良くも悪くもチカラを抜いて作業を行いました。
ここでの解説も少なめです(笑)

ただ、歌詞以外の所でちょっとチャレンジをしました。
最後に紹介します。







Lying in my bed I hear the clock tick,
And think of you
Caught up in circles confusion -
Is nothing new


" ベッドに横たわり
 時計の音を聞き
 あなたを思うの
 堂々めぐりの
 悩みに追われるのは
 いつものこと "






Flashback - warm nights -
Almost left behind
Suitcases of memories,
Time after -


" 突然よみがえる
 あの暖かい夜
 ほとんど置いてきたわ
 思い出の詰まった
 スーツケース
 いつでも … "






Sometimes you picture me -
I'm walking too far ahead
You're calling to me, I can't hear
What you've said -


" 時々 あなたは思い描くの
 はるか先を歩く私を
 あなたは呼びかけるけど
 私にはそれが届かない "








Then you say - go slow -
I fall behind -
The second hand unwinds


"second hand" は「秒針」です。
日本語では「針」ですが、英語では「手」なのが面白いです。


" あなたは言ったわ
 「もっと ゆっくり」
 私は足を止め
 秒針が巻き戻る "







If you're lost you can look - and you will find me
Time after time
If you fall I will catch you - I'll be waiting 
Time after time


"Time after time"
タイトルでもあるこのフレーズ。
実は「これ!」といった解釈が難しいんですよね。

"time" は「時間」が真っ先に浮かびますけど、
頻度を表す「回」「度」というのもあります。

だから、"Time after time" は、
「何回でも」「繰り返し」「何度も何度も」
そんな意味になります。

でも、より「時間」を意識して
「いつでも」→「いつまでも」みたいに
訳する事も可能だと思います。

サビであるこのパートを訳する場合は、
前半を「回数」、後半を「時間」、
そんな風に考えるとうまくいくかもしれません。


" 迷っても 見えるはず
 私を見つけられるわ
 いつも 何度でも

 倒れたら 受け止める
 ずっと待っているわ
 どんなに時が流れても "








After my picture fades and darkness has 
Turned to gray
Watching through windows - you're wondering
If I'm OK
Secrets stolen from deep inside
The drum beats out of time -


"darkness has turned to gray"
「暗闇が灰色に変わった」=「夜が明け始めている」
そう解釈しました。

"The drum beats out of time"
「調子のはずれたドラムの音」ですが、
最初のパートの「秒針が巻き戻る」に対応して、
「ドラムが鳴る」に変更しました。


" 私の姿が薄れ
 夜がほのかに明ける頃
 窓越しに見つめて
 私の無事を
 案じてる

 心の奥から ―
 盗まれた秘密
 調子はずれのドラムが鳴る "




" あなたは言ったの
 「もっと ゆっくり」
 私は足を止め
 秒針が巻き戻る

 迷っても 見えるはず
 私を見つけられるわ
 いつも 何度でも

 倒れたら 受け止める
 ずっと待っているから!
 どんなに時が流れても

 時が流れても
 いつまでも
 ずっと
 ずっと … "








さて、最初に予告した「チャレンジ」はここから。
このPVは、テレビで映画を観ているシーンから始まります。
歌詞の字幕を付けている人は他にもいるのですが、
ここの部分までやっているのは見た事がありませんでした。

ないなら作りましょう。


シンディーが観ている映画は、
「沙漠の花園」(原題『The Garden of Allah』1936年/米)です。
彼女が、主演女優であるマレーネ・ディートリッヒの
大ファンであるのは有名な話。

肝心のこのシーン、いかにも最後の別れっぽいですよね?
でも、実はクライマックスでもなんでもないんです。
編集して、いかにも感動的なシーンにしてあります。

ですから、字幕でもそれっぽく訳しました。



I came to say goodbye.

But why, Boris? Why?

I've made up my mind. 
I'm going away.

Then I shall be alone.

That journey into the desert
you've spoken of, 
you will take it alone?

What else can I do?

Once you said to me...
that peace and happiness
might be found there.
You gave me hope. 
And now...
Now we have to say goodbye.

Goodbye.



" 別れを告げに来た "

" どうして? "

" 決めたんだ
 僕は行くよ "

" じゃあ 私はひとりね "

" 君の言っていた 砂漠の旅だ
 孤独には耐えられるね? "

" 他にできることは? "

" 君は言ったね
 安らぎと幸せはそこに ― と
 君は希望をくれた
 そして 今 ―
 別れの時だ "

" さよなら "



完成品はコチラから。





いやぁ、字幕って本っ当に難しいもんですね。
ではまたお会いしましょう。






↓ 今回の曲はコチラ ↓


Cyndi Lauper - Time After Time





↓ 収録アルバムはコチラ ↓

1983年発表のデビューアルバム
この名盤をデジタル・リマスタリング
さらに、ライブ音源を3曲追加
シーズ・ソー・アンユージュアル
シンディ・ローパー
エピックレコードジャパン
2001-02-21








持っておきたいベストアルバム
グレイテスト・ヒッツ
シンディ・ローパー
Sony Music Direct
2004-03-24


究極ベスト
シンディ・ローパー
ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
2008-09-03


どちらか1枚だけなら前者が好み。
ただ、どちらもそれぞれ入っていない曲があります。
あとはお好みで。